ハンドメイドで生計をたてる私が一番大切にしていること「コンセプト」の話

   

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ハンドメイド活動で一番大切にしていること

このブログをはじめてから1年半がたちましたが、まだ記事は14記事しかありません。
にも関わらず多くの人が訪問してくれており、コメントを頂くこともあります。

私の本業はハンドメイド活動であり、ブログ執筆は本当に気が向いたときだけ。
コメントにも丁寧にお返事ができておらず、この場を借りてお詫び申し上げます。

頂いたコメントや質問には目を通しておりますので、答えられるものについては今後の記事を通して言及させて頂こうと思います。

このブログを参考にしてくれる人が増えれば増えるほど、「読者の方に有益な情報を発信したい。みんなが知りたいことは何だろう?」とますます真剣に考えるようになりました。

読者のみなさんが共通で興味があること、それは、「ハンドメイドで生計をたてること」だと思います。その基本に立ち返り、私マル子がこれまでの活動で一番大切にしていることをお話しようと思います。

それはすなわち、「コンセプト」です。

コンセプトって何?

「コンセプト」という言葉をググって見ると、色々な解釈がヒットします。
曰く、「創造された作品や商品の全体につらぬかれた、骨格となる発想や観点」とのこと。そのとおりです。

お金を払って購入されることを想定とした商品・サービスにはかならずコンセプトが必要です。

このコンセプトがしっかりしているか否かが売り上げを左右するとも言い切れます。

コンセプトがしっかりしていて、お客さんに伝わりやすくて、個性的で、広く受け入れられるものなら、流行ります。コンセプトが曖昧で、わかりにくくて、どこにでもありそうなものだと、流行りません。

コンセプトはユニークでなければ人の目につきませんし、わかりやすくなければ人は見ようともしません。絶対に、独りよがりのものではダメです。

これ、とっても、めちゃめちゃ、大事なことです。

さてさて、ここで質問です。

あなたのハンドメイド作品のコンセプトは何でしょうか?

一言で、心の中でつぶやいてみてください。

「私の作品のコンセプトはーーーーーーーーーーーーーーーーー。」

一言で説明できましたか?  自分の中で整理できていないくらいだったら、お客様には絶対に伝わりません。お客さんは勝手にあなたの作品にコンセプトを感じてくれません。そんなに、ヒマじゃないですし、親切じゃないです。

たくさんの作品が溢れるこの時代、あなたの作品をチラ見するのは1秒に満たないです

その1秒で興味を持ってもらうために、コンセプトをはっきりとさせて、作品全体に、そのコンセプトを浸透させましょう。

キャラが立っている友達や知り合いを想像してみる

抽象的な話になってしまったので、コンセプトについてもう少しわかりやすく説明してみようと思います。
あなたの周りで、ものすごくキャラが立っている人はいませんか?

誰でも良いのですが、なぜかこの人を例に使わせてください。

昔食べていた駄菓子の「タラタラしてんじゃねーよ」。
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このロックな男性を仮にタラ男君としましょう。

この人は、言葉遣いもあらあらしくて、上から目線で偉そうですよね。服装もかなり個性的です。ビョウのついか革ジャン?を着て、ブーツにスキニーデニム。顔の表情もキツめ。

このタラ男君のコンセプトは、「ロックンロールを愛する辛口でトガったキャラ」です。

言葉遣いをとっても、髪型をとっても、服装をとっても、表情をとっても、タラ男君らしさが溢れています。

このように、どの部分に着目しても、その人らしさ(=コンセプト)を感じ取れることが重要。

ハンドメイド作品に置き換えてみると、

・写真にコンセプトを感じる
・作品のディティールにコンセプトを感じる
・メッセージのやりとりにコンセプトを感じる
・作品の作り方にコンセプトを感じる
・作品の梱包にコンセプトを感じる
・作品それ自体にコンセプトを感じる

というように。お客さんがその作品と触れ合ういちいちの機会に、コンセプトを感じるようにしておくことが大事。

タラ男君と飲みに行ったら、カシスオレンジとかカルーアミルクなんて飲まないですよね?
タラ男君の家に行ったら、キティちゃんやキキララのぬいぐるみなんてないですよね?

「コンセプト」からはずれるものを一切排除して、一気通貫して同じコンセプトを貫くことが大事。

うまく説明できたか分かりませんが、なんとなく、イメージできたでしょうか?

コンセプトが固まれば、あとは楽チン

一度、強固なコンセプトを作りあげてしまえば、実はあとからは楽チンになります。
なぜなら、迷ったときはコンセプトに立ち返れば良いから。

値段設定で迷う、写真の撮り方に迷う、言葉の使い方に迷う、お客様との接し方に迷う、などなど。

「タラ男君だったらどうふるまうだろうか?」と考えると、答えや方向性は見えてきますよね。

コンセプトがしっかりあれば、そのコンセプトに合うように方針を決定していけば良いのです。

逆に、コンセプトに沿わない決定をすると、お客様から見たときにその作品がボヤけてきます。

タラ男君がスーツを着てたら、「あれ?」と戸惑いますよね。ロックなのかサラリーマンなのかよく分からなくなります。

よく分からないものを購入したいとは思いませんよね。なぜなら、お客さんは自分の嗜好・環境・性格にしっくりと合うものしか欲しくありません。

合うか合わないか分かりにくいものにはお金を払わないのです。

一瞬でも、迷わせるようなことをしたらダメ。

コンセプトを一貫させて、分かりやすく、キャラをはっきりさせて、自信を持ってアピールしましょう。

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